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参考資料


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1.ハトムギ栽培のポイント 2.国産ハトムギ原料使用食品メーカー・商品一覧
3. 全国ハトムギ作共励会優秀事例 4.年次別生産・輸入状況等
5.国産ハトムギの需給状況 6.加工原料ハトムギ価格の推移
7.これからのハトムギ作の展望 8.ハトムギ優良産地化の事例


1.ハトムギ栽培のポイント

「水田営農活性化のための技術指針」より

(1)品種の選定


 優良な種子を用いるとともに、種子消毒を徹底する。

[解説]

  1. 「はとむすめ」は東北地方の南部平坦地及び関東以西に、「はとちから」、「奥羽3号」は関東以西に適するが、脱粒性は在来種並みであるため収穫時期に注意する。

  2. なお、東北地方では、在来系統の「中里在来」中心から、早生・短稈・機械化・適応性の高い新育成品種「はとじろう」の導入を順次図っていく。


(2)種子の準備


 近年育成された優良新品種の導入により収量の安定、生産性の向上に努めることが重要である。

[解説]

  1. ハトムギは、交雑しやすい作物であることから、採種ほ産の優良種子を用いる。また、葉枯病、黒穂病等の防除のため、種子消毒を徹底する。


(3)育苗、移植及び直播


 育苗は水稲の育苗法に準じ、健全な苗の育成に努める。また、移植、直播栽培ともに適期に播種することが重要である。

ハトムギの育苗

[解説]

  1. 高温、窒素過多、播種量が多い場合等は、苗が徒長し不良苗となりやすいので、育苗中の温度・肥培管理には十分注意する。

  2. 移植は、日平均気温が15℃以上になり次第早目に行う。苗は葉齢2.5〜3葉、草丈20cm程度を目標とする。

  3. 栽培密度は10a当たり5,000〜8,000株を標準とする。条間は中耕除草等の管理用作業機が使用できる幅とする。

  4. 直播栽培は、十分生育日数が確保できる乾田に限られるが、この場合の播種は、日平均気温が14〜15℃になった時期に早めに行う。

  5. 移植時期や播種時期が遅れると減収の原因になるので、特に麦跡の場合は、麦収穫後、可能な限り早期の播種、移植に努める。


(4)水管理


 移植栽培においては、活着するまでは落水する。直播栽培においては、全期間畑状態に維持し、必要に応じてかん水する。

[解説]

  1. 移植栽培の場合、移植後は、落水又は浅水管理を行うことにより生育初期を確保し、分けつ盛期以後は、中干し、間断かん水を行う。

  2. 直播栽培の場合は、全期間畑状態に維持し、必要に応じて潅水を実施する。


(5)施肥


 基肥は、必要茎数が確保できる程度の少量とし、出穂期以降の追肥に重点をおく。

[解説]

  1. 基肥の過多は、過剰生育、特に草丈の伸長を誘引し、収量の低下を招くこととなるので、後期追肥重点の栽培とする。

  2. 追肥については、枝梗の分枝、着粒数の増加を図るため、生育の状況をみながら施用する。特に登熟促進を図るため、幼穂形成期以降、肥効がきれないよう重点的に追肥する。


(6)病害虫防除及び除草


 発生に十分に注意し、適期防除、体系的な防除に努める。

病害虫の適期防除

[解説]

  1. イネヨトウ、アワノメイガ等の発生に十分注意し適期防除に努める。 

  2. 葉枯病は、連作や出穂後の養分不足及び土壌の過乾燥によって発生が多くなる傾向がみられることから、作付体系、施肥、かん水等に十分注意するとともに、種子消毒を徹底する。 

  3. 生育初期の雑草の繁茂は、減収の大きな原因となるので体系的な除草を徹底して行う。


(7)収穫


 収穫適期は、子実がおおむね70%程度褐色となった時期を目安とする。
 コンバインで収穫する場合は、ハトムギの生育特性に応じて、作業が円滑に進むよう機器の調整を行う。


ハトムギの収穫

[解説]

  1. 収穫は、早すぎると未熟粒が多くなり、遅すぎると脱落粒が多くなって、減収の要因となるので、適期刈取りに努める。 この場合、おおむね子実の70%程度が茶褐色となった時期を目安として収穫する。 

  2. 普通型コンバインで収穫するに当たっては、高刈りの実施、走行速度の減速、網目の交換(20〜25mm程度)、 唐みファンの回転数の調整(回転数を20〜30%程度上げる)等、ハトムギの生育特性に応じて、円滑に作業が進むように調整する。


(8)乾燥・調製


 コンバインで収穫されたハトムギ子実の水分含量が高いので、早期に、かつ確実に水分を15%以下にする。

収穫後の乾燥・調製


[解説]
  1. 自然乾燥の場合は5〜7日、火力乾燥の場合は水分の戻りに留意しテンパリングを行いつつ、40℃以下で水分15%以下に仕上げる。 乾減率は0.3%/hr以下とする。その後、唐み選等を行い、未熟粒や被害粒を除去し、1リットル当たり容積重を430g以上(種子用は450g以上)とし、 また、形質については標準流通見本品を基準とし、品質が均一になるよう調製を行う。


2.国産ハトムギ原料使用食品メーカー・商品一覧


食品メーカー・所在地 加工品の種類 発売元(企業名・住所・電話番号)
(株)小谷穀粉
(高知県高知市)
ハトムギ健康茶
ハトムギ健康ドリンク
ハトムギ茶
ハトムギ入麦茶等
(株)小谷穀粉
  高知市高須939-4
  TEL. 0888-82-2645
(有)長友ハトムギ研究所
(兵庫県神戸市)
健康茶 奈良市民生活協同組合
  奈良市恋の窪1丁目2番2号
  TEL. 0742-33-6464
(株)サンテ
  神戸市灘区城内通1丁目8-8
  TEL. 078-861-0090
(株)モルト
  神戸市灘区城内通1丁目8-8
  TEL. 078-881-5461
吉岡食品(株)
(岡山県岡山市)
ハトムギ茶
ハトムギ入り健康茶
吉岡食品(株)
 岡山市西大寺上3-6-36
 TEL. 08694-2-3506
茨城県食糧集荷協同組合
(茨城県水戸市)
ハトムギ茶 茨集
 水戸市大町3-2-14
 TEL. 0292-21-0101
千葉製粉(株)
(千葉県千葉市)
ハトムギ茶 千葉製粉(株)
 千葉市美浜区新港17番地
 TEL. 043-241-0111
ヒガシマル醤油(株)
(兵庫県竜野市)
しょうゆ ヒガシマル醤油(株)
 兵庫県竜野市竜野町富永100-3
 TEL. 0791-63-4567
日本精麦(株)
(神奈川県茅ヶ崎市)
ハトムギ精白粒
ハトムギ粉末
シブ皮付ハトムギ
(株)自然食品センター本店
  東京都渋谷区神南1-10-6
  TEL. 03-3476-1631
和光堂(株)
(東京都千代田区)
ハトムギフレーク 和光堂(株)
東京都千代田区鍛冶町2-7-15
青源味噌(株)
(栃木県宇都宮市)
味噌 青源味噌(株)
 宇都宮市三番町1-9
 TEL. 0286-33-3333
北島産業(株)
(長野県長野市)
釜炊ハトムギ
ハトムギ粉末
ハトムギ茶
北島産業(株)
 長野県長野市若穂綿内6887
  TEL. 0262-82-2010
(株)アポロ
(東京都立川市)
ハトムギ入り健康茶 (株)アポロ
 東京都立川市砂川町8-45-4
 TEL. 0425-64-7119
ふるさと産品開発会社
(鹿児島県揖宿郡山川町)
ハトムギ健康茶
ハトムギライス
ハトムギアクヌキ
ふるさと産品開発会社
 鹿児島県揖宿郡山川町福元
  TEL. 0993-35-0365
三葉物産(有)
(京都府舞鶴市)
健康ハトムギ茶
健康補助食品
三葉物産(有) 
  京都府舞鶴市福来西579
  TEL. 0773-76-7172
(有)国定農産
(岡山県岡山市)
ハトムギ茶
ハトムギ味噌
ハトムギ精白粒
ハトムギ精白粉
ハトムギ煎茶
ハトムギおかき
ハトムギあられ
(有)国定農産
  岡山市藤田339
  TEL. 0862-96-2539



3.全国ハトムギ作共励会優秀事例


(1)農家の部(農蚕園芸局長賞)

年度 農家名 住 所 作付面積
(a)
収量
(kg)/10a
昭和58 二宮 章愛 大分県大野郡千歳村 19 715
昭和59 加藤 和義 大分県大野郡緒方町 15 827
昭和60 加藤 和義 大分県大野郡緒方町 15 773
昭和61 加藤 和義 大分県大野郡緒方町 15 666
昭和62 樋口 吉郎 青森県南津軽郡尾上町 11.5 679
昭和63 柴山 健児 大分県大野郡千歳村 22.0 624
平成元 原田 茂勝 岩手県胆沢郡千歳村大木 20 715
平成2 鈴木 堅策 岩手県胆沢郡衣川村 13.6 454
平成3 佐々木 英一 秋田県仙北郡仙北町 38.0 404
平成4 田嶋 春男 大分県大野郡千歳村 30 405


(2)集団の部(農蚕園芸局長賞)

年度 集団名 住 所 作付面積
(a)
収量
(kg)/10a
昭和58 緒方町ハトムギ生産部会
採種集団大化集落
大分県大野郡緒方町 114 542
昭和59 高畑ハトムギ生産集団 大分県大野郡千歳村 104 553
昭和60 高畑ハトムギ生産集団 大分県大野郡千歳村 146 559
昭和61 (財)鹿沼市農業公社 栃木県鹿沼市 959 600
昭和62 上高梨ハトムギ集団栽培組合 秋田県仙北郡仙北町 224 495
昭和63 原田ハトムギ生産集団 大分県大野郡千歳村 115.8 467
平成元 森合ハトムギ集団栽培組合 秋田県仙北郡仙北町払田字森合 210 380
平成2 (財)鹿沼市農業公社 栃木県鹿沼市 470 405
平成3 仙南村ハトムギ生産組合佐野地区 秋田県仙南郡仙南村 221 364
平成4 蔵宗地区営農組合蔵中団地 広島県賀茂郡大和町 351.4 373

 本共励会は(財)農産業振興奨励会主催で昭和58年〜平成4年の10ヶ年間実施された。



4.年次別生産・輸入状況等


年次 作付面積
(ha)
収穫量(t) 単収
(kg/10a)
出荷量
(t)

3
出荷率
(%)

3/2
輸入量
(t)

3
1 契約
栽培
2 契約
栽培
2/1 契約
栽培
昭和
56
1,732 1,061   549   52 480    
57 900 561   309   55 269   2,989
58 639 404 646 509 101 126 307 48 9,164
59 587 393 886 685 151 174 401 45 8,343
60 485 315 788 631 162 200 307 39 5,177
61 463 309 728 612 157 198 343 47 2,662
62 773 518 1,240 1,022 160 197 691 55 2,130
63 981 626 1,309 1,121 133 179 737 56 2,514
平成
848 568 1,135 948 134 167 615 54 4,774
2 797 493 969 651 122 132 439 45 6,656
3 640 405 691 522 108 129 287 42 5,395
4 468 291 578 453 123 156 202 35 4,334
5 343 183 311 224 91 122 108 35 4,641
6 182 80 224 131 123 164 24 11 4,169
7 223 104 252 142 113 62 62 25 7,077



5.国産ハトムギの需給状況


年次 契約栽培に係る需給状況 国内全体需給
購入
申込数量
1
国産
出荷量
2
充当率

1/2
国内
生産量
3
輸入量

4
推定
需要量
5=3+4
国産
比率
3/5
  t t % t t t %
昭和 62年 691 691 100 1,240 2,130 3,370 37
63年 763 737 97 1,309 2,514 3,823 34
平成 元年 881 615 70 1,135 4,774 5,909 19
2年 1,239 439 35 969 6,656 7,625 13
3年 840 287 34 691 5,395 6,086 11
4年 580 202 35 578 4,334 4,912 12
5年 315 108 34 311 4,641 4,952 6
6年 - 24 - 224 4,169 4,393 5
7年 670 62 9 252



6.加工原料ハトムギ(契約栽培)価格の推移


年次 加工原料単価
(H/kg)
割引率
(%)
輸入価格
(CIF・円/kg)
備 考
昭和 55 160 50    
56 170 40    
57 170 30 193  
58 230 20 224  
59 230 10 125  
60 210 10 79  
61 210 10 47  
62 210 10 60  
63 210 10 66  
平成 元 210 10 117  
2 210 - 122 輸送費メーカー負担
3 230 - 108
4 250 - 91  
5 250 - 57  
6 250 - 71  

注:
 「割引率」とは、農産業振興奨励会が国の補助を受け、用途開発促進のために食品企業が購入する加工原料ハトムギの経費の一部を助成していた比率。

参考:
 CIF価格とは[cost, insurance and freight terms] の略で売り主(輸出国)が船舶費用・運賃・保険料を合わせて負担する契約価格。


7.これからのハトムギ作の展望


(1)ハトムギ作の位置づけの変化と今後の展望


 水田転作の新作物として位置づけ、需要開発と全国的な生産奨励を推進してきたところでありますが、ハトムギ茶を中心とするハトムギ加工産業も定着化し、 他方では、付加価値を高める産地過去の取組が増加する等により、地域特産物としての性格が強まっている。

 その反面、ハトムギ生産が水田転作として行われているため、米の需給状況に左右され、安定的な作付が困難な状況にある中で、 産地の特化と全体的縮小が進行しています。

 今後のハトムギ作については、主産地化を進める中で、水田作あるいは畑作農業における土地利用型農業経営体において、米麦用機械・施設の有効利用、 加工部門導入による労働力の周年活用等の経営メリットを活かし、合理的な輪作体系を構成する作物として導入・定着させ、生産量を安定的に拡大させることが重要です。

 その際、ハトムギ市場が他の農産物ほど大規模でないことから、実需者と生産者との結びつきを強め、両者間の十分な合意形成の下に計画的作付、 安定的供給を行うことが重要です。

(2)ハトムギ産業の動向と今後の需要


 ハトムギ関連商品は、多くの加工食品等が開発・製品化され、根強い健康志向に支えられ、消費は拡大してきました。

 近年は、同時のブームは冷めた感はありますが、消費は定着しており、今後とも、堅調な需要が期待できます。

 原料ハトムギの使用は、国内供給量が非常に不安定であり、輸入原料に頼らざるを得ない状況にありますが、栽培の履歴が明確で高品質な国産ハトムギ原料を希望する実需者は多く、 供給力が強く求められています。

  今後の国産ハトムギ産業の発展のためには、消費者ニーズに合致した商品 の開発、一層の消費拡大等が図られると同時に、 加工産業を支える国産原料ハトムギの安定供給が重要です。

(3)栽培技術の展望


(ア) 優良品種の育成・普及
 ハトムギは品種育成が遅れていましたが、近年、短稈で機械化適応性の高い早生品種である「はとちから」、「はとむすめ」、「はとひかり」、「はとじろう」が次々と育成されており、これら品種への転換が進んでいることころです。

 今後は、これら新品種の普及が進むことにより、生産の安定化及び機械化適応性の向上による一層の省力化が期待されます。

なお、最大の難点である脱粒性についても、九州農業試験場において、突然変異で得られた育種素材を用いた脱粒性系統の育成が行われています。

(イ) 省力多収穫技術の普及
 10年間のハトムギ作共励会を通じて、単収は800kg/10aを超え、労働時間は5時間を下回る等の事例があり、新作物として導入した当初には想像もできない、 驚異的な成果が実証されました。

 受賞された農家・集団の栽培技術は、決して特別なものではなく、土づくり、追肥重点の施肥、病害虫防除等の基本技術が着実に励行されたためです。

 今後は、これら優良事例的取組を面的に拡げることが重要です。


8.ハトムギ優良産地化の事例


広島県大和町


JA広島大和
農産振興課長 貞宗 幸生
○ ハトムギの導入の契機

 『古くて新しい作物=ハトムギ』の大和町での栽培は、昭和50年代に遡る。当時、水田利用再編対策による水田転作面積が大幅に拡大する中で、 町と農協が一体となって水稲に替わる転作作物を探し求めた。

 大麦は、水稲に単作化した圃場条件では収量が不安定で、収穫時期が梅雨と重なり品質の低下が著しい。大豆は、水田の乾田化が困難なため、 発芽不良や枯死等しばしば湿害をうける。『水田で栽培可能な新作物を探せ』との掛け声の下、新作物を探索・検討する日が続き、 導入されたのがハトムギである。

 昭和56年に大和町4.6haのハトムギ(岡山在来種)が作付された。しかし、栽培方法に関する知識は皆無で、指導機関も栽培技術についての情報を持っておらず、 手探りの栽培であった。予期されたとは言え、導入初年度の結果は散々であった。

○ 未知の作物から特産物へ

 しかし、ここで挫折は許されない。全くゼロからの挑戦であったが、町を挙げてハトムギの産地作りが開始された。農協に指導担当者が誕生し、 岡山県や大分県の先進地への視察研修、試作展示圃での現地講習会等ハトムギ漬けの毎日であった。

 昭和57年の作付面積は6.9haに拡大した。ハトムギの価格は、当時1kgが200円足らずであったので、単位面積当たりの所得は、 水稲に比較して格段に低い水準にある。そこで、ハトムギを加工して付加価値を高め所得増大への挑戦を開始した。


加工場・バイ煎機


 昭和58年に、農協敷地内にあった旧製茶工場施設を改造して、焙煎機等加工機械を導入して『はとむぎ茶』の加工を開始し、 製品の販売と農家組合員からの委託加工を手掛けることとした。 さらに、昭和58年には、当時、広島県が推進していた「ふるさと一品運動」に呼応して、 『はとむぎ茶』をふるさと産品に育成することとし、また、健康食品ブームの高まりの中、町民の健康への意識高揚も狙って「ハトムギ一戸2a栽培運動」を展開することとなった。 町と農協で基金を造成し、ハトムギ種子と栽培の手引きを配布して、栽培の推進に努めた。

 現在、ハトムギは町内の転作田に15ha作付けされ、反収300kg以上の水準も可能となった。農協の加工施設では『はとむぎ茶』を中心に大和町の特産品が育っている。 マイナー作物から特産物に、農協と町が一体となった挑戦の中から、未知の作物であったハトムギは、より身近な作物へと生まれかわってきたのである。

大和町のハトムギ栽培の推移  単位:戸、ha
区分 昭和
56

57

59

60

62
平成
 元

3

5

6

7

8
栽培農家 70 82 272 58 59 48 45 33 34 38 57
作付け面積 4.6 6.9 28.0 17.5 13.2 17.8 16.0 13.5 10.2 10.5 15.5


○ 『はとむぎの里 − 蔵宗』の集団栽培

 大和町のハトムギの大半が蔵宗地区で栽培されている。蔵宗地区では、昭和59年に営農組合(組合員82戸)を結成し、ハトムギを基幹作物として集団転作に取り組んでいる。

 昭和60年に10haを対象としてブロックローテーション方式による集団化栽培を開始し、汎用コンバイン、ポット播種機、移植機を導入した。 作業は、組合のオペレーター組織を活用して、作業の共同化と機械化一貫作業体系の確立を図った。


コンバイン収穫

蔵宗地区の栽培技術の特色
育   苗 ポット育苗
移   植 ポット田植機(4条植、6条植)
施   肥 元肥=緩効性肥料の側条施肥 追肥=緩効性肥料
防   除 葉枯病、メイチュウ類の一斉共同防除(2回)
除   草 水稲一発処理剤の使用
潅   水 潅水栽培による乾燥防止対策
収穫〜調整 オペレーター組織による機械化一貫体系
土 作 り 収穫後の茎葉鋤込み



共同防除


 蔵宗地区営農組合は、集団営農組織による活動により、昭和63年に朝日農業賞を、平成4年には日本農業賞優秀賞と(財)農産業振興奨励会主催のハトムギ共励会の集団の部で、 農蚕園芸局長賞を受賞している。

○ ハトムギの流通と地場加工

 大和町産のハトムギは、農家の自家消費分を除けば全て農協に出荷される。農協は、加工場で使用する加工原料以外を全て全農を通じて全国の加工メーカーに出荷する(契約栽培)。

 農協の地場加工事業は、『はとむぎ茶』の製造から出発したが、その後、町内外の業者と共同で、『クッキー』、『煎茶』、 『はとむぎうどん(乾めん)』等を開始し、精白したハトムギを業者に供給し、これら製品の委託製造を始めている。

 また、婦人グループが『はとむぎ味噌』、蔵宗地区の女性部が『揚げ菓子』を開発して製品化している。

 平成3年には、大和町農産物加工場が完成し、『はとむぎうどん(生めん)』など加工製品の開発研究や加工講習会場として活用し、 加工・販売の拡大策を図っている。しかし、ハトムギの加工・販売については緒についたばかりで、販路の開拓、拡大が最も重要な要素となっている。

○ ハトムギ振興の今後の課題

 国産ハトムギは、需給率が9%と大きく不足しており、大幅な増産が求められているところである。

 今後、より安全で高品質の国産ハトムギを安定供給するためには、大和町においても安定収量の確保、機械化による低コスト生産の確立等解決すべき課題が多い。

 このような課題を解決するとともに、地域をあげた生産調整対策の取り組み、栽培計画・作付協定等によって、産地形成をはかることとしているところである。




もくじ  ハトムギはどんな作物か  ハトムギの技術開発

 ハトムギの栽培技術  ハトムギ生産の経済性  参考資料