文化財といえば、由緒ある建造物、美術工芸品、史跡などを連想される方が多いのではないでしょうか。
自然界の動物、植物、鉱物にも文化財があります。
日本の国土は、地形が変化に富み、気候も亜寒帯から亜熱帯にわたっているので、自然は多様性に富んでいます。
そして、もとは大陸と地続きであったことや火山活動が活発なことも、特徴的な自然を形成してきた要因になっています。
この豊かな自然のなかに、文化財保護法により、学術上の価値が高く特に重要なものとして75の特別天然記念物と、
重要なものとして892の天然記念物が指定されています。つまり、967もの貴重な自然の文化財が全国に分布しているのです。
これらには、有名な観光地や観光資源になっているものもあれば、専門家を除いてほとんど関心が持たれていないものもあります。
そこで、自然の文化財とはどういうものかを知ろうと、特別天然記念物を訪ね歩きました。
絶滅の危機からよみがえった鳥類、生きた化石といわれる哺乳類、きびしい気象条件のもとでかれんな花を咲かせる高山植物、力強い生命力を感じさせる巨樹、
ものすごい噴火を想像させる溶岩流、噴泉が造りだした奇岩などに目を見張り、感動しました。
このようなすばらしい自然を眺め、そのなかに浸っていると、我を忘れます。
今後、特別天然記念物を主に自然の文化財をよく観察しながら、自然との共生の在り方を探ってみたいと思っています。
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