ベニロマン(赤 米)


左:ベニマロン、中:レイホウ、
右:対馬赤米
赤米のおにぎり


解 説 ベニロマンは、九州に適し、栽培特性が改良された赤米品種である。地域おこしを目的として赤米の利用が全国各地で進んでいるが、在来種は栽培しにくいため生産に困難をきたしており、本品種が利用できる。
来歴・特性 来 歴
 南海97号/対馬赤米、(西海209号)、平成10年品種登録、水稲農林348号。

特 性
 粳赤米、九州地域では晩生、耐倒伏性中、いもち耐病性中、白葉枯耐病性弱、出穂期の頴,、ふ先、芒の色があざやかな赤褐色。


表1 ベニロマンの特性(福岡県農総試/筑紫野市、平成5年〜6年の平均値)
品種名 出穂期
(月日)
成熟期
(月日)
稈 長
(cm)
穂 長
(cm)
穂  数
(本/m2
収 量
(kg/a)
千粒重
 (g)
品質
ベニマロン
対馬赤米
レイホウ
9.10
9.12
9.8
11.6
11.7
10.29
70
109
72
19.7
21.5
18.9
433
399
410
44.2
32.2
54.7
21.1
20.2
23.5
下中
下下
中中


栽培上の留意点 晩生なので晩植は避ける。一般品種との混りには十分注意する。
加工上の留意点 生花、観賞用としての利用価値も高い。
玄米の色素を利用した赤米酒・赤米茶等の新製品の開発が期待できる。
加工評価例 ・高アミロースインディカなので白飯には適さないが、リゾットに適性がある。

・赤色色素を活かした赤米酒、赤米茶、赤米おにぎり等への適用、ポリフェノールによる抗酸化能等の生理機能性が期待される。


表2 米粒・成分・物性などの解析例
試 料 米粒等の特徴 成分特性 炊飯特性 糊化特性 米飯物性 その他の特徴
長さ
mm
長さ/幅 アミロース
%
膨張容積
cm3
ブレークダウン
RVU
最終粘度
RVU
硬さ
kgf
粘り
kgf
ゲル伸長度
30分後、mm
ベニロマン
日本晴
4.70
4.89
1.63
1.79
25.6
19.8
36.9
36.1
148
196
321
249
3.29
2.62
0.04
0.60
30.0
63.5

注)各特性値は、栽培年次の気象条件、土壌、施肥条件等によって変動するので複数年次の平均値で示してある。



目 次] [本文にもどる