はなぶさ(低アミロース米)


左:はなぶさ、右:きらら397 はなぶさの加工食品
[写真提供:キューピー(株)]


解 説 はなぶさは、北海道内広域に適する低アミロース品種で、耐冷性、いもち耐病性を有し、栽培特性に優れる。アミロース含量は登熟時の温度条件によって変動し6〜15%程度である。玄米は白濁することが多い。混米として一般飯米、加工米飯などに適する。
来歴・特性 来 歴
 道北53号/キタアケ、(北海280号)、平成10年品種登録出願、水稲農林355号。

特 性
 低アミロース米。北海道ではきらら397と同じ「中生の早」熟期に属し、草型は偏穂数型である。耐冷性はやや強〜強、いもち耐病性、倒倒伏性はともに中〜やや強。


表1  はなぶさの特性(北海道農試/札幌市、平成7年〜12年の平均値)
品種名 出穂期
(月日)
成熟期
(月日)
稈 長
(cm)
穂 長
(cm)
穂  数
(本/m2
収 量
(kg/a)
千粒重
 (g)
品質
はなぶさ

きらら397
8.05
8.11
8.06
9.23
9.30
9.26
72
73
71
16.6
16.6
16.4
540
558
582
55.8
54.7
58.0
22.0
22.7
22.7
中上
中中
中上


栽培上の留意点 初期生育が劣るので、健苗育成、密植等により生育の促進をはかる。また、紅変米の発生がやや多いので、適正防除、適期刈り取りを励行する。
加工上の留意点 炊飯米は,つやがあり、粘りが強く、柔らかいが、白さがやや劣る。アミロース含量は彩より2%程度低い。
加工評価例 ・米飯のきらら397より軟らかく、粘りが強く、光沢がある。冷えても硬くなりにくい。
・低アミロース米としては比較的アミロース含量が高い。容易調理玄米に適性がある。米飯を冷凍再加熱した後の物性がよい。


表2 米粒・成分・物性などの解析例
試 料 米粒等の特徴 成分特性 炊飯特性 糊化特性 米飯物性 その他の特徴
長さ
mm
長さ
/幅
アミロース
%
膨張容積
cm3
ブレークダウン
RVU
最終粘度
RVU
硬さ
kgf
粘り
kgf
米飯を冷凍のち
再加熱した場合
はなぶさ
きらら397
4.98
5.12
1.77
1.86
12.7
19.9
35.9
38.5
171
161
191
263
2.33
2.80
0.77
0.72
物性が良好

注)各特性値は、栽培年次の気象条件、土壌、施肥条件等によって変動するので複数年次の平均値で示してある。

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