米の品質多様化と利用開発


 世界には多様な米があり、さまざまな利用がなされています。わが国では米の需要拡大を目指し、新形質米プロジェクト研究が進められ、さまざまな新しい品種が開発されました。代表的なものには、澱粉や蛋白質の性質を変えた低アミロース米、高アミロース米、低グルテリン米、低グロブリン米のほか、米粒の大きさ、形、香り、色、胚芽の大きさ等について特徴をもつ大粒米、香り米、色素米、巨大胚米などがあります。

 これからの稲の品種には、消費ニーズの多様化や他用途の利用への対応が求められ、各種の調理・加工用に適した米や嗜好性、健康性、機能性等に注目した新しい成分・形質をもつ米への要望が強くなっています。

 ここでは、これらの期待に応えて開発された新しいお米(新形質米という)の品種を取り上げ、安定的な生産のために、品種の特徴、栽培特性などについて紹介します。また、これらの米を食品・加工産業、流通分野などの実需者の間で有効に利用していただくために、加工・利用例についても紹介します。

 なお、新形質米は遺伝子組み換え(GM)技術によるものではなく、従来型の交配育種法及び一部突然変異育種法により育成されたものです。



写真:新しいお米の玄米6品種と比較品種
上段左から、ミルキークイーン、スノーパール、夢十色、サリークイーン
下段左から、ベニロマン、朝紫および比較のコシヒカリ、日本晴



目次  米の品質多様化と利用開発  新形質米品種の特徴と利用の概要

新形質米の品種育成状況  用語解説  あとがき