ミルキークィーン(低アミロース米)

左:ミルキークィーン、
右:コシヒカリ
おにぎりが美味しい
[写真提供:明治ライスデリカ(株)]


解 説 ミルキークイーンは、南東北地方以南の栽培に適する低アミロース品種で、コシヒカリと形態的・生態的特性、栽培特性などが全く同じである。 玄米はやや白濁し、アミロース含量は10〜12%で、一般飯米、加工米飯などに適する。
来歴・特性 来 歴:コシヒカリの突然変異、(関東168号)、平成10年品種登録、水稲農林332号。

特 性:低アミロース米、関東でコシヒカリと同じ早生の晩、長稈・中間型、耐倒伏性弱、いもち耐病性弱、耐冷性極強、穂発芽性難。

表1  ミルキークイーンの特性(農業研究センター/つくば市、平成2年〜6年の平均値)
品種名 出穂期
(月日)
成熟期
(月日)
稈 長
(cm)
穂 長
(cm)
穂  数
(本/m2
収 量
(kg/a)
千粒重
 (g)
品質
ミルキークィーン
コシヒカリ
8.05
8.05
9.11
9.11
94
93
19.8
20.0
394
392
52.3
53.7
19.8
20.5
中上
中上


栽培上の留意点 栽培特性はコシヒカリに全く同じ。倒伏、いもち病の発生に注意する。
加工上の留意点 炊飯米は,光沢がよく、粘りが強く、軟らかい。加水量を10〜15%減ずると、ほどよい硬さになる。
加工評価例 ・米飯の光沢に優れ、粘りが強く、軟らかい。冷えても硬くなりにくい。白飯やおにぎりに適している。ブレンドにも適している。

・チルド米飯にも適しているが、粥では嗜好性が劣る。米菓用でも膨化性等が良く、風味も良好。

表2 米粒・成分・物性などの解析例
試 料 米粒等の特徴 成分特性 炊飯特性 糊化特性 米飯物性 その他の特徴
長さ
mm
長さ
/幅
アミロース
膨張容積
cm3
ブレークダウン
RVU
最終粘度
RVU
硬さ
kgf
粘り
kgf
官能検査
白飯 カレー
ミルキークイーン
コシヒカリ
4.65
4.85
1.68
1.73
11.8
17.3
34.1
34.1
256
220
197
253
2.28
2.51
0.51
0.50
1.12
0.72
0.07
-0.27

注)各特性値は、栽培年次の気象条件、土壌、施肥条件等によって変動するので複数年次の平均値で示してある。



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