柔小町(低アミロース米)

柔小町の籾(下)
および玄米(上)
(左:柔小町、右:ニシホマレ)
柔小町ブレンドによるヒノヒカリ
の食味向上効果
(食味試験の基準(0)は日本晴)


解 説 柔小町は九州の普通期作(表後栽培)に適する初めての低アミロース品種で栽培適地は九州の平坦地〜中山間地および中国・四国地方の平坦地である。 アミロース含量は平均して約12%で低アミロース品種としては高く、モチ臭が少ないブレンド適性品種である。
来歴・特性 来 歴:ニシホマレ/探系2021,(西海215号)、平成11年品種登録、 水稲農林364号。

特 性:モチ臭の少ない低アミロース米、九州地域では中生の晩、ニシホマレ並に多収、耐倒伏性中、いもち耐病性中、白葉枯耐病性やや弱。


表1 柔小町の特性(九州農試/福岡県筑後市、平成4年〜11年の平均値)
品種名 出穂期
(月日)
成熟期
(月日)
稈 長
(cm)
穂 長
(cm)
穂  数
(本/m2
収 量
(kg/a)
千粒重
 (g)
品質
柔小町
ニシホマレ
9.4
9.4
10.23
10.22
85
93
20.2
19.4
362
344
57.9
56.9
21.6
23.0
中中
上下


栽培上の留意点 施肥量はヒノヒカリ並とする。早期栽培は、コメが白濁しやすくなるので行わない。
加工上の留意点 単品で食べるときは加水量を5〜10%減らすとほど良い炊きあがりとなる。良食味品種にブレンドする割合は2〜3割、 食味の劣る品種では3〜5割が目安。
加工評価例 ・低アミロースであり、米飯がヒノヒカリより軟らかく、粘りが強い。精米の白濁は他の品種より起こりにくいが気象条件によっては白濁する。

・米飯は、室温程度に冷えても硬くなりにくいが、低アミロース米としては比較的アミロース含量が高いので、ブレンド用として適性がある。

表2 米粒・成分・物性などの解析例
試 料 米粒等の特徴 成分特性 炊飯特性 糊化特性 米飯物性 その他の特長
長さ
mm
長さ
/幅
アミロース
 %
膨張容積
cm3
ブレークダウン
RVU
最終粘度
RVU
硬さ
kgf
粘り
kgf
ブレンド適性
柔小町
ヒノヒカリ
5.01
5.08
1.82
1.72
11.3
17.7
35.4
36.5
217
199
160
250
2.28
2.61
0.76
0.68
あり

注)各特性値は、栽培年次の気象条件、土壌、施肥条件等によって変動するので複数年次の平均値で示してある。


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