夢十色(高アミロース米)

左:夢十色、右:日本晴 クスクスのシチュー添え
[写真提供:共立女子大調理学研究室]


解 説 夢十色は、北陸以南に適し、安定栽培ができる超多収のインド型、高アミロース品種である。アミロース含量は27〜33%で高い。 一般飯米には適さないが、おかゆ、ドライカレーなどの調理・加工米飯、クスクスなどのアラブ民族料理に適する。
来歴・特性 来 歴:IR2061-214-3/密陽21号(北陸142号)、平成12年品種登録、水稲農林345号。

特 性:高アミロース米、北陸では晩生、極穂重型、耐倒伏性強、いもち耐病性やや強、耐冷性弱、穂発芽性極難、長粒、多収。


表1 夢十色の特性(北陸農試/上越市、昭和60年〜平成7年の平均値)
品種名 出穂期
(月日)
成熟期
(月日)
稈 長
(cm)
穂 長
(cm)
穂  数
(本/m)
収 量
(kg/a)
千粒重
 (g)
品質
夢十色
日本晴
8.15
8.19
10.4
10.6
76
85
24.5
19.9
312
433
69.4
61.1
21.9
22.2
下中
中上


栽培上の留意点 発芽性が極難なので播種前に浸種を十分に行う。幼苗期の低温に弱い。
加工上の留意点 砕米を少なくするために研磨型精米機を使うのがよい。インド型の高アミロース品種であり、一般飯米には適さない。
加工評価例 ・米飯としては硬く、粘りがきわめて弱い。アルファー米の作業性やレトルト粥の粒形保持性に優れている。

・味噌や米麹の原料としては蒸し米が上粘りせず、作業性が良好。粗碎性を活かした「クスクス」では小麦セモリナよりソフトな食感となる。


表2 米粒・成分・物性などの解析例
試 料 米粒等の特徴 成分特性 炊飯特性 糊化特性 米飯物性 その他の特徴
長さ
mm
長さ/幅 アミロース
膨張容積
cm3
ブレークダウン
RVU
最終粘度
RVU
硬さ
kgf
粘り
kgf
レトルト後の
米粒の保形性
夢十色
日本晴
5.61
4.89
1.68
1.79
32.2
19.8
44.3
36.1
173
196
590
249
3.29
2.62
0.00
0.60
優れている

注)各特性値は、栽培年次の気象条件、土壌、施肥条件等によって変動するので複数年次の平均値で示してある。


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